NEW-NEWTOWNに向けて
 −相鉄いずみ野線沿線の取組−

(4) みなまきみらいプロジェクト

1) みなまきみらいプロジェクト

 平成27年度国勢調査による万騎が原・みなまきエリアの年齢層別人口構成は、万騎が原では60代前半がピーク、柏町では40代後半から50代がピークになっています。万騎が原・みなまきエリアにおいて、これから高齢化が急速に進むことを示唆していると考えられます。
 「みなまきみらいプロジェクト」は、横浜市・相鉄グループの相鉄いずみ野線沿線「みらいに向けたまちづくり」における「駅前リノベーションプロジェクト」の一環で、周辺の戸建住宅地から南万騎が原駅前集合住宅への「住み替え促進」を狙うものです。
 駅前では、サービス付き高齢者向け住宅「グランドマストみなまきみらい」(2017年7月入居開始済み)、賃貸マンション「KNOCKSみなまきみらい」(2017年3月入居開始済)、分譲マンション「グレーシアみなまきみらい」(2018年竣工)、「ケアセンターみなまきみらい」(デイサービス、訪問介護・看護事務所)、認可保育園・学童クラブ、「そうてつローゼン」「相鉄ライフ」(商業施設) などが整備されています。ローカルコア「みなまきラボ」はその1つです。

2) ローカルコア【地域活動拠点】みなまきラボ

 みなまきラボは南万騎が原駅から徒歩すぐの立地に2016年6月にオープンし、今年度で活動5年目になります。主な取組は、定期的なイベント開催や地域の情報発信、場所貸し、駅前広場を用いた活動などです。イベントに関しては、みなまきラボ主催のものから地域活動主催のものまで対応しています。また、みなまきラボの空間を、みなまきラボ会員となってまちづくりや運営を一緒に行う意思のある方々へ無料で貸し出し、まちづくりに繋がるイベントを開催していただいています。
 みなまきラボ運営委員会は、横浜市・相鉄グループ・横浜国立大学・オンデザインパートナーズ (事務局) で構成されます。さらにまちづくりコンサル、ランドスケープ事務所、メディア系活動団体、マネジメント会社、NPOなど、活発な活動を挿入するクリエイターらが運営パートナーとなっています。さらに、近所にお住いの、みなまきラボ会員に運営サポートしていただいています。
 みなまきラボに、このような多様な主体が関わるようになったプロセスは次のように整理されます。

Step0(みなまきラボ完成前):公×民×学連携と「拠点整備」
先述の協定を結んだ相鉄グループと横浜市に次いで、(株)オンデザイン・パートナーズと横浜国立大学の4者が、公民学の連携を行う運営委員会としてみなまきラボの中核を担うこととなりました。また、駅前の「みなまきみんなのひろば」の設計をランドスケープデザイン事務所 (stgk) に委託し、その後も運営パートナーとしてご協力いただきました。
「みなまきみんなのひろば」整備についてはワークショップを開催し、みんなでつくる広場としての取組みを行いました。さらに、地域のこどもたちとまちあるきワークショップを実施しながら、地域の魅力や資源の収集とマップ作成が行われました。
整備後のひろばを用いて、屋外映画館として映画の無料鑑賞や、目の前のサービス付き高齢者向け住宅の住民を始めとした地域住民みんなで、ラジオ体操をNHK「みんなの体操」の出演者から教わり体操するといった活動が行われました。