シニア向けの生活サービス・パッケージ「伴奏パック」の研究
3)シニアライフ研究所
シニアライフ研究所は2014年に発足しました。
ヘーベルハウスのストックは全国に23万戸あり、築40年を超えるものもあります。ヘーベルハウスにお1人でお住まいのご婦人が増えています。弊社でヘーベリアン対象に何回か調査しているのですが、ヘーベルハウスにこれからも住み続けたいとご希望されている方は、常に8割います。この8割の方に、健康で長生きしていただくために、ハウスメーカーとしてなにができるかについて、シニアライフ研究所ではソフト面のリソースづくりに取り組んでおります。
(2) 生活サービス「伴奏パック」の研究
1)伴奏パック
弊社はロングライフ戦略として、ハードとソフトの両面での事業戦略を立てており、子育て共働き向けの「ヘーベルハウスDEWKS (デュークス)」や、二世帯住宅といった、家族のライフステージ別に商品をつくっています。今回は自立期シニアが、弊社の住まいの中でどのようにして住み続けられるかという、生活実態とサービスのニーズを研究するため、「伴奏パック」の6か月間(2015年8月から1月)の無料試行を行いました。ハウスメーカーとして、生活サービスに事業として取組むのか、あるいは弊社商品の何らかの付加価値になるのか、請負事業の拡販につながるのかというところを明らかにすることが、この研究開発のミッションです。
生活サービスは次の3つで構成しています。
[1]
生活サポート:月1回、1.5時間の生活相談員定期訪問、及びヘルパーによる月5時間の任意の家事サービス提供です。生活相談員は社会福祉士やケアマネージャーなどの資格を持っている人が、サポートのアセスメント及び在宅生活支援計画書作成と、生活相談へのワンストップ対応をしております。生活相談員がアセスメントで把握したニーズにあったヘルパーを人選します。
[2]
緊急駆けつけと24時間相談:警備会社による駆けつけと併せ、電話による24時間相談を受け付けています。
[3]
子を巻き込む:お子様にも登場していただき、親・子・弊社の三者で関係性をつくることです。親子だけではなかなかうまくいかないことについて、専門職が介在し、ワンストップの窓口業務の中で情報共有を行うことで、全体をうまく回すというコンセプトです。
無料試行を6か月間行った目的は、1つ目に自立シニアの生活サポートニーズを明らかにすること、2つ目は生活サービスに顧客がどの程度の価値を見出してどのくらいの対価を支払っていただけるのかを明らかにすること、3つ目は顧客との関係性を蓄積することでサービスの先にある、住まいにつながるニーズを探るということです。
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