「サステナブルデザインラボラトリー」は、積水ハウスが設立した「ひとと地球の未来に届ける住まいづくり」を模索する研究施設であり、都市においてのサステナブル社会(持続可能な社会)に相応しい住まいと暮らしを考えることを目的としています。



□ 建物概要

 「サステナブルデザインラボラトリー」は、東京国立の住宅街の一角にある研究施設です。
  この研究施設は二つのラボで構成されています。
一つは「サステナブル リビング ラボ」であり、都市エリアで住まう中にサステナブルな生活を送るための様々な提案や実験研究要素を織り込んでいます。ここでは実際に体験居住を行うことができ、住み心地も検証しています。
 もう一つは「わいがやラボ」であり、ここに集う人々とサステナブルについて語り合い、これからの住まいの在り方を共に考え模索しています。また、おとなから子どもまでを対象にサステナブルをテーマとしたワークショップも開催されています。




サステナブルデザインラボラトリーの建物概要
所在地 東京都国立市
用途地域 第2種中高層住居専用地域・準防火地域
敷地面積 396.59u
(サステナブル リビング ラボ)
建築面積 99.79u
延べ床面積 197.85u
構造 重量鉄骨梁勝ちラーメン構造
(わいがやラボ)
建築面積 59.64u
延べ床面積 59.64u
構造 木造 平屋建て


【 サステナブル リビング ラボ 】

縁側部分

ダイニングキッチン(1階)

屋上




「住まう方にとってやさしい家が地球にとってもやさしい家であること」と考え、以下の三つを実験・研究テーマとしています。


□ エネルギーを効率よく利用する

建物に使う建材は国産木材や地球にやさしい材料を適材適所に使用します。

 


(具体例)
地下水利用エアコン:地下水をヒートポンプに利用して、エアコン・床暖房・土間冷却を行う

土間冷却:地下水を利用して、夏場に土間下を冷却することで輻射冷却効果を得る

輻射型冷暖房:エアコンの風が肌に直接あたらず、輻射によるひとにやさしい冷暖房方法

薄膜型太陽光電池:ガラスを組み合わせることで、透光性を持たせている


□ 自然と調和した暮らしを楽しむ

身近な環境状態を知ったり、暮らしの中で自然と触れあうことでサステナブルな住まい方を学びながら暮らせるようにします。

 


(具体例)
家ナビゲーション:屋内外の環境情報を基に住まう人に適切な開口部の開閉をアドバイス

生体センサー:非接触型センサーを採用。ベッドに横になるだけで心拍などを計測

勾配屋根緑化:杉間伐材チップを使った保水マットに芝緑化。わいがやラボに設置

自律応答型白濁ガラス:ガラス面が32〜35度に達すると白濁し、夏場は日射を遮蔽


□ 地球環境にやさしい材料を使う

石油や天然ガスなどの限りある化石燃料の代わりに、太陽光や間伐材、地下水などの代替エネルギーを導入し、効率よく利用します。

 


(具体例)
リボーンガラス:廃ガラスを原料にタイルに再生した新しい仕上げ材

杉ルーバー:秋田杉を使用した経年美化を楽しむ材料

国産桧無垢床材:岐阜県産(1階)と東京都産(2階、地下階)の桧を使用

PET断熱材:ペットボトルからリサイクルされた断熱材。壁・天井に使用



もっと詳しく知りたい方はこちら→
(積水ハウスホームページへ)