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【第二部 座談会 】 |
19:20〜20:30 |
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園田: |
熟年マーケットはやはり“女性”が握っているのか?
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西川: |
活動的で初めて戦後の教育を受けた世代の女性はやはり強い。
また、奥様が夫より年下という場合だけでなく夫と同年齢の場合も多いので、夫とは対等で若いときから議論しけんかも遊びも一緒に行動しているので、夫は夫、妻は妻というように自分の意見・趣味をもっている。
なので、私見ではあるが熟年になってからの離婚は少ないように感じる。
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園田: |
団塊ジュニアの世代についての男女パワーについてどう感じるか?
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西川: |
兄弟や競争相手が多いので男性のほうが強いように思う。
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入江: |
男性にありがちな「男は郊外派」で、夢ばかり追いかけているのは団塊の世代でも変わらないのか?
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西川: |
やはり夫の希望で郊外に別荘を探している夫婦はいるが、妻がただそれに従ってついていくというのは少ない。
50代になるまでに60代になったらどうしたいか、お互いに話し合っているので、たとえ購入したとしても妻は移らず自分の趣味・生活を楽しんでいるようである。
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入江: |
熟年期になっても、40代くらいで購入した郊外の戸建に住み続けるパターンが多いのか?それとも住み替えるケースも多いのか?
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西川: |
40代と熟年期では、何をしたいか、どこへ行きたいか、など行動範囲も異なり、それに伴って好む場所も変わってくるので住み替えのニーズはあるのではないか。
また、「楽家」にアクセスしている人々はモチベーションも高いので、これらのデータは世の中一般より高いと思う。
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佐藤: |
50代・60代で転居してもやはり70代以降でもう一度、施設などへ移るのか?
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西川: |
体が悪くなったときのことを考えて、実際には病院の近くなどを選ばれている。しかし、どうしても体が動かなくなったら施設へと移られるケースもある。
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園田: |
物件選びは「60代で決着」とあったがやはり定年後に動くのか?それとも定年前に「決着」をつけるのか?
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西川: |
50代前半でも住み替えを想定している方も多くいて、「いいものがあればすぐにでも」と思っている。
物件探しの流れは、50代後半くらいから或る物件を見たり行動する。すると漠然としていたイメージが具体的になってくるので、もしいいものがあれば意欲が高まり、購入する。また、もしそこでいいものがなければ余裕があるのでゆったりと物件探しを行う。このように定年まで4〜5年の猶予があるので物件探しは「急いではいないが、決断するときはスパッと決断する」ように感じる。 |
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なにかの「きっかけ」があれば購入意欲は一気に高まるようで、私たちの「楽家」では情報発信を「紙+Web+リアルイベント」といったパッケージにしてスムーズな「きっかけ」づくりを行っている。
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吉村さん隣:
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ところで、資金計画について、購入者は全体の資金の中でどこまで住宅につぎ込めると考えているのか?また、当初の予算よりどこまでのびる可能性があるのか?
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西川: |
50代後半で働ける人は退職金などで60代前半までにはローン返済を完了しまうので金額に余裕が出てくる。なので今まで貯めてきた預貯金,遺産相続したお金など資産から見通して支払い可能金額の8割を住宅の予算にしている。
すべて住宅のために使うというのではなく老後の旅行や遊びのために残しておきたいと思っているようである。逆に言うと、話が具体的になって気に入ったりすると当初の予算より「1000万円」「2000万円」と買い上がることもある。
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入江: |
やはり新しく物件を購入すると、元々の物件は「売却」になるのか?
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西川: |
そこは誰もが悩みどころになっているようである。もともと売却益での物件購入だったら必然的に「物件売却」だが、それ以外の場合は子供のことを考えたり、夫が愛着をもっているなどの理由で「残す」こともある。しかし結果、「売却」となるケースが多い。元物件の「賃貸化」についても興味を示している方もいるが、期間・方法論など難しい面もあるので、個人的な意見だが実際にされる方は少ないようである。
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佐藤: |
"Aging in place"(地域内で住み続けたい、続ける)と決意する年代はいくつくらいからか?
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西川: |
「現在生活している場所・地域に住み続けよう」と思うのではなく、今回の住み替えによってそこでの"Aging
in place"できる最後のチャンスだと考えている人が多いのではないかと思う。
「転勤族・共働き」の世帯では現在も地域のイベントになかなか参加できていないので、住み替え後、落ち着いた生活の中で地域のイベント等に参加できたらと考えているようだ。住み替えのタイミングは50代後半だと地域の中心にもなれていいように思う。
また、場所選びの基準として『気軽に、そしてアクティブに楽しみたい!』という傾向で「公民館」「大きい公園」の近くは人気がある。
このように、昭和一桁世代は割と「ゴージャス系」の傾向だったが、昭和二桁世代は「お金をかけるところ」を合理的に考えているようだ。
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