住生活月間中央イベント実行委員会主催、社団法人 住宅生産団体連合会が共催している「家やまちの絵本」コンクールの受賞作品がこのほど出版されました。
この絵本は同第 1 回コンクールで、最優秀を受賞した「ユイタとアガイのわったあ家 (や) 〜」で、沖縄のシーサーと東京の友達とのドキドキ、ワクワクの住まいづくり物語です。作者は、沖縄市立泡瀬小学校の教諭で金城明美さん。金城さんは、経壇に立つかたわら、子どもたちに絵本作り教室、読み聞かせ会を実践されています。
金城さんは沖縄の家や、家族のよさを、人々の優しさを伝えたいという気持ちの高まりが同書を描くきっかけになった、といわれています。モデルになった住宅は沖縄の代表的な古い家「国指定重要文化財・中村家住宅」で、夏涼しく、冬暖かいという「徒然草」の精神に繋がるものだそうです。
なお、本書には同コンクールの審査委員長の延藤安弘愛知産業大学大学院教授と同審査委員で手作り絵本研究家の町田万里子さんがあとがきを寄せられています。
記
タイトル:「ユイタとアガイのわったあ家 (や) 〜」
著者:金城 明美 (きんじょう あけみ)
発行所:風媒舎 (ふうばいしゃ)
定価:1680円 (税込み)
著者略歴:沖縄市立泡瀬小学校 教諭。
1996年、平和を守る北中城村民の会から平和活動功労賞受賞。