世界の環境共生住宅 -05

アラメーエ住宅団地

DATA

 
■立 地 ドイツ連邦共和国 ハンブルグ市
■竣 工 1984年
■規 模 第1期・3522戸、第2期・4500戸

アラメーエはハンブルグ市の東南に位置し、都心まで20分足らずで通勤できる距離にある大都市近郊型のニュータウンです。ヒューマンスケールをコンセプトに掲げ、住宅の高さは樹木より低い4階建てを原則としています。敷地内は水路が巡らされており、水辺居住を楽しむための工夫がされているのも特徴です。
地区の中心に位置する約1.34haの土地に、8人の建築家によりエコロジーに配慮した実験住宅11種類32戸が建てられています。具体的な取組としては、サンルームを用いた太陽エネルギーのパッシブ利用、温水・暖房用エネルギーはセントラル、上水消費量の少ない衛生設備と分散型中間汚染処理、堆肥化型トイレなどを採用しています。また建築材料は環境に配慮した素材として木材や石灰砂岩を用いる他、レンガやコルクを蓄熱材にあてられています。

 


地区内に運河のネットワークが巡らされ、これに沿って、歩行者用散策路と自動車専用道路が走っています。

運河沿いに建てられたテラスハウスです。各住戸の専用庭が直接運河に面しています。


1棟が2戸からなるタイプの住戸です。サンルームを設置して太陽のエネルギーをパッシブに活用しています。住戸まわりの庭の手入れは必要最小限として、できるだけ自然放置をしています。

屋根が緑化された実験住宅です。
駐車場は緑陰になっています。また舗装面も部分的に緑化され雨水が浸透できるようになっています。

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