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子育ての家


 
住所:   東京都大田区
種別:   戸建住宅
居住者:   ご夫婦+子供2人
次世代基準の地域区分:   ?
設計者:   鶴見一郎+?創建舎
施工者:   ?創建舎
施工年:   2003
敷地面積:   119.88m2
建設面積:   58.720001m2
延床面積:   109.83m2
構造:   木造
階数:   2階
 
地域性を生かした点:
○まちに向かって表情をつくる。
奥まった敷地であるため、いかにまちに参加するかを十分に検討しました。まち側は北のため、本来は北側の敷地境界ぎりぎりに配置し、南側の庭を確保したいところですが、あえてそうせず、まちからの引きを取って構えを造りました。また容積いっぱいに建てることなく、周辺との隙間を確保しています。そして周辺の環境と調和しながら、まちに向かって表情のある住宅としました。
○地域に残る自然を活かす。
周辺は古くからの住宅街で、豊かな緑が各家々に残されていました。そこでそれらの緑を借景できるように、居室を配置しました。どこの窓からもご近所の緑を楽しむことができます。
エコ技術について特に配慮・工夫したこと:
○自然エネルギー利用を実感できるように。
子育ての真っ最中のため、太陽の恵みを子供たちに実感してもらえるように、OMソーラーシステムを用いています。
○自然素材の活用
床材はパインの無垢材20?で、自然ワックス塗りとしています。普段のメンテナンスは水ぶきで十分です。
○断熱・気密性能
断熱欠損が発生しにくいセルロースファイバーの吹き込みを外壁には120?、天井には100?充填しています。
○日射遮蔽の工夫
南側の開口部の庇にはすだれを取り付けられるように、穴を開けています。
○風呂水注水システム
風呂の残り湯をお洗濯に使用できるシステムを採用しています。

住んでみて 良かった点・得したこと:

○子供たちがますます元気です。
毎日暮らしていると慣れてしまうのですが、我が家に遊びにみえる方からよく、空気がきれいだ、と言われます。また子供たちが、ますます元気になったように思います。空間の造り方もありますが、家中をいつも換気しているため空気が清浄で、温かみのある素材に囲まれているからではないかと思っています。
○寒いところがありません。
太陽熱を床下に蓄え、その熱を利用して部屋を暖めていますので、家の中どこも寒くないのが気に入ってます。特にお手洗いが寒くないのがうれしいです。
○室温と身体感覚を確認して楽しんでいます。
OMソーラーシステムのモニターは、居室の温度や外気温、屋根の温度などを24時間モニタリングしています。この数字が気になって、朝起きてまず確認、帰宅して確認と頻繁に見ています。そうするうちに室内の温度と体の感覚が徐々に一致してきて、室温にあわせて自分で暮らし方を微調整するようになりました。このくらい室温があるなら、一枚服を着れば十分だなとか。効果が目に見えることは大事だと思います。そして太陽と共に暮らしている実感が持てます。
○子供の居場所がたくさんあります。
子供の成長にあわせて、豊かな空間体験ができるような住まいにしたいと計画しました。居間の一部に子供の遊び場をつくったり、階段に本棚を作りつけ、階段でも本が読めるようにしたりと、様々な場所が子供の空間になるように工夫をしました。先日ついに、階段で本を読んでいる姿を発見し、なんだかとてもうれしくなりました。
(ご夫婦談)

このお住まいが完成するまで、設計者であり居住者である鶴見さんは何回となくプランのスケッチを作成し、検討を重ねておられました。その魅力的なスケッチの数々を拝見すると、住まいとご家族に対する温かな思いがひしひしと伝わってきました。とても素敵なお宅でした。(取材者)
 

北側のみちに開いた表情のある外観です。



オープンな居間、そして窓側の子供の遊び場は本当に楽しそうな空間。



パインの無垢材、雑巾で水ふきするだけのメンテナンスを、鶴見さんは楽しまれています。



庇に穴を開け、すだれを取り付ける紐を通しています。ささやかですが日射遮蔽には効果的な取組のひとつです。



子供の遊び場の前でご家族集合。


 
 
採用している要素技術

1) 暖かさを逃さない・暑さを入れない工夫
★★★
2) みんなに自慢できる素敵なまちにする工夫
★★★
3) 太陽エネルギーを積極的に活用する工夫
★★★
4) エネルギーを大事にして家を建てる工夫
5) 誰もが安全で暮らしやすい工夫
★★★
6) 生活ごみを減らす工夫
★★★
7) 自然素材の活用
★★★
8) 水の使用量を減らす工夫
★★★
9) 環境配慮型建材等の活用
★★★
10) 効率の良い省エネルギー型設備機器の活用
★★★
11) 自然エネルギーを活かす工夫
★★★
12) 緑を活かして室内を快適にする工夫
★★
13) 大切に長く住むための工夫
★★★
14) シックハウス対策製品の活用
★★★
15) 室内の空気を清浄に保つ工夫
★★★
16) 生き物や植物にとっても心地よいまちにする工夫
★★
17) 心地よい庭つくる工夫
★★
 
 

★:少しでもとりくんでいる ★★:積極的にとりくんでいる ★★★:主要なテーマとして、積極的にとりくんでいる

 
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