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内田邸


 
住所:   宮城県仙台市
種別:   戸建住宅
居住者:   夫婦
次世代基準の地域区分:   ?
設計者:   内田信平/内田建築設計(所属は設計当時)
施工者:   柴田建築工務店・那須建設?
施工年:   1995
敷地面積:   302.57999m2
建設面積:   150.94m2
延床面積:   143.5m2
構造:   木造
階数:   1階
 
地域性を生かした点:

・冬季間は山側から吹き下ろす西風が強い場所であるため、西側の開口部は極力小さくしている。
・道路側の塀は高さを抑えているが、後方に生け垣を設けることで、住まい手のプライバシーを確保しながら、道路側からの景観にも配慮している。
・周辺は低層の住宅地であるため、平屋建てとして周囲には下屋を配し、近隣への圧迫感が少なくなるようにしている。
・平屋建てであるため、北側の道路にも日が射し、冬季の除雪作業の負担を軽減している。
エコ技術について特に配慮・工夫したこと:
・次世代省エネルギー基準の3地域レベルに相当する、十分な断熱・気密化を施している。熱損失係数=2.40(W/(m2・K))、相当隙間面積=0.92(cm2/m2)。
・軒の出を深くし、広縁を設け、季節に応じた日射のコントロールができるようにしている。
・小さな中庭を囲む「コの字」型の平面形状で、全体として開放的な間取りとし、家全体を風が通り抜けるように配慮している。また、内倒し窓や高窓などにより、夜間や留守中でも安心して通風が確保できるようにしている。
・山形県の杉、青森のヒバなど、東北各地の良質な木材を、構造材および造作材として用いている。また、木材以外でも、山形の和紙や石巻の畳など、東北地方各地の地場産材を積極的に使用している。
・グラスウール断熱材などのリサイクル建材を活用している。
・暗くなりがちな北側の居室にはトップライトを設け、照明用の電力の削減を図っている。
・200Lの貯留タンクを用いた、簡単な雨水利用を試みている。
・第3種セントラル方式の換気システムを採用し、常時換気を行っている。

住んでみて 良かった点・得したこと:

・純和風であり、障子から差し込む日差しが非常に柔らかく心地がよい。遮音性も良いので、静かでのんびりした雰囲気で過ごすことができる。
・家全体が年中一定温度に近い。冬は灯油による集中暖房で、一冬の灯油消費量は1千リットル程度であるが、夜間にほとんど運転しなくても朝の最低気温が20℃以下になることがなく、電気こたつ、電気毛布等は全く使用しなくなった。夏の冷房装置もほとんど運転することもなく、電気代の節約になっている。
・常時機械換気を行っているためか、埃が非常に少ない。浴室にも全くカビが生えない。
以上のように、申し分のない環境で毎日を過ごせるのがなによりである。
 

正面玄関(写真:川口印刷工業?)



和室



広縁(写真:川口印刷工業?)



ゆったりとしたお手洗い(写真:川口印刷工業?)


 
 
採用している要素技術

1) 自然エネルギーを活かす工夫
★★★
2) 緑を活かして室内を快適にする工夫
3) 効率の良い省エネルギー型設備機器の活用
4) 暖かさを逃さない・暑さを入れない工夫
★★★
5) エネルギーを大事にして家を建てる工夫
6) 大切に長く住むための工夫
★★★
7) 環境配慮型建材等の活用
★★★
8) 自然素材の活用
★★★
9) シックハウス対策製品の活用
★★★
10) 室内の空気を清浄に保つ工夫
★★★
11) 誰もが安全で暮らしやすい工夫
★★★
12) 生活ごみを減らす工夫
★★
13) 水の使用量を減らす工夫
★★
14) みんなに自慢できる素敵なまちにする工夫
★★★
15) 心地よい庭つくる工夫
 
 

★:少しでもとりくんでいる ★★:積極的にとりくんでいる ★★★:主要なテーマとして、積極的にとりくんでいる

 
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