断熱改修のすすめ冬の寒さ対策>部屋が暖まりにくい

部屋が暖まりにくい原因として次のようなことが考えられます。これらを改善するには屋根、天井、外壁の断熱改修が有効です。

●天井の断熱材が不足しているか、入っていない場合、暖気が天井付近から小屋裏へ漏れてしまい、室内が暖まりにくくなります。
●外壁の断熱材が不足しているか、入っていない場合、暖気が壁面から漏れてしまい、室内が暖まりにくい不快な状態となります。
●降雪地では、逃げた熱によって屋根の雪が解け、すがもり(室内の暖房熱によって溶けた雪が軒先で凍結し、堰き止められた水が水圧や毛細管現象によって屋内に流れ込んでくる現象)やつららが生じ、屋根を傷つけ雨漏りの原因となることもあります。

改修手法のメニュー
屋根断熱改修(外張り断熱工法)天井断熱改修(吹き込み断熱工法)外壁断熱改修(外張り付加断熱工法)外壁断熱改修(外張り断熱工法)

 

改修の概要
● 屋根材を撤去し、下地板(野地板)の上に断熱材を敷き並べる方法です。屋根の葺き替えが必要な場合に同時に実施すると有効です。

● 暮らしながらの改修が出来るので、家具の移動などが不要で住まい手の負担が少なく済みます。

● 屋根の防水や仕上げ工事など、断熱改修に伴う他の工事が発生するため、やや大掛かりな改修工事になります。

改修の手順
1.屋根材を撤去する。
2.小屋裏に換気口がある場合は閉鎖する。
3.野地板に桟木を設置し、断熱材を充填する。
4.桟木の上に新たに野地板を設置し、通気層を確保する。
5.防水シートを敷き屋根を仕上げる。


改修費用の目安:16,150円/m2 (改修費用の算定条件についてはこちらへ

注意事項
● 屋根の外張り断熱となるため、小屋裏に既存の断熱材がある場合は撤去する必要があります。また小屋裏換気口も閉鎖してください。

● 軒桁付近で断熱材が途切れないように、外壁の断熱材と一体的に仕上る必要があります。

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改修の概要
● 小屋裏に専用の機材を用いて粒状断熱材をまんべんなく吹き込む方法です。

● 内装などに手を加えることなく、概ね1日で工事が完了するため、ローコストで高い効果が得られます。

● 小屋裏空間が確保されていれば、安価で信頼性の高い施工が可能です。

改修の手順
1.小屋裏への進入口を確保し、作業空間を確認する。(押入れの天袋等から小屋裏に入る。)
2.既存断熱材がある場合は、防湿層の向きを確認する。
3.外壁や間仕切壁の上端部に通気止めを設置する。
4.照明器具(ダウンライトなど)の養生を行う。
5.小屋裏換気口が無い場合は、設置する。
6.粒状断熱材を所定の厚さ分吹き込む。


改修費用の目安:4,300円/m2 (改修費用の算定条件についてはこちらへ


実際の断熱改修作業の様子
■既存断熱材がある場合は、防湿層の向きと状態を確認し、問題がなければ既存断熱材の上に、新規断熱材を施工することが出来る。 ■間仕切壁の上端部の通気止めを行ないます。
■照明器具の養生は、この様に行います。 ■小屋裏に写真のように断熱材を吹き込みます。

注意事項
● 既存の断熱材がある場合は、その防湿層の向きを確認し、天井面(下)に向いていればそのまま残して、断熱材を吹き込むことができます。

● 防湿層が上下反対の場合は、撤去するか敷き直す必要があります。

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改修の概要
● 外壁側から柱や土台の腐朽や内部結露の状態を確認した上で、外壁の上面に直接、断熱材を張り付ける方法です。外装の模様替えの際に同時に実施すると効果的です。

● 暮らしながらの改修が出来るので、家具の移動などが不要で住まい手の負担が少なく済みます。

● 改修の際に外壁を部分的に撤去して、耐震改修などと組み合わせることができます。

● 外壁の仕上げ工事や開口部廻りの見切り枠の施工など、断熱改修に伴う他の工事が発生するため、やや大掛かりな改修工事になりますが、確実な施工が可能です。

改修の手順
1. 外装材の下端を撤去して、土台や柱脚部の腐朽状態を確認する。
2. 既存断熱材がある場合は、結露の現況などを確認し、良好であれば残して活用する。
3. 外壁の上及び下端部に通気止めを設置する。
4. 外装材の上面に胴縁を設置し断熱材を貼り付ける。
5. 透水防湿シートを貼り通気層を設置し、外装を仕上げる。


改修費用の目安:18,000円/m2 (改修費用の算定条件についてはこちらへ

注意事項
● 既存断熱材の状況が結露などで良好でない場合や、土台や柱脚部の腐朽状態が悪い場合は、適用できません。

● 基礎、外壁、屋根を外張り断熱とする場合は、通気止めの必要はありません。ただし、部分外張り断熱となる場合(例:床断熱と外壁外張、外壁外張と天井断熱)、通気止めの設置が必要になります。

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改修の概要
● 外壁を撤去し、軸組みの外側に断熱材を貼り付ける方法です。外断熱工法として新築住宅で実施されている工法を採用する改修です。
● 暮らしながらの改修が出来るので、家具の移動などが不要で住まい手の負担が少なく済みます。

● 外壁を撤去して改修を実施するので、耐震改修との組み合わせ工事を行うことができます。
● 外壁の仕上げ工事や開口部廻りの見切り枠の施工など、断熱改修に伴う他の工事が発生するため、やや大掛かりな改修工事になります。

改修の手順
1. 外装材を撤去して、土台や柱脚部の腐朽状態を確認する。
2. 壁体内結露の現況を確認し、既存断熱材がある場合は撤去する。
3. 外壁の上下端部に通気止めを設置する。
4. 断熱材を軸組みの外側に設置する。
5. 透湿防水シートを貼り通気層を設置し、外装を仕上げる。

■写真のように胴縁を設置して、断熱材と外壁の間に空気を通すよう通気層を確保します。

改修費用の目安:22,400円/m2 (改修費用の算定条件についてはこちらへ

注意事項
● 土台や柱脚部の腐朽状態が悪い場合は、適用できません。

● 基礎、外壁、屋根を外張り断熱とする場合は、通気止めの必要はありません。ただし、部分外張り断熱となる場合(例:床断熱と外壁外張、外壁外張と天井断熱)、通気止めの設置が必要になります。

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